車のヘッドライトを明るくする方法

ディスチャージヘッドランプは、従来のハロゲンランプなどに代わって、メタルハライドランプなどのHIDランプを使った自動車や鉄道車両のヘッドランプです。メーカーによって様々な名称があり、HIDライトやキセノンヘッドランプなどとも呼ばれています。


従来のランプは、バルブ内のフィラメントへ電気を通すことで得られる熱により発光するもので、家庭用の白熱電球と原理は同じものです。それに対して、ディスチャージヘッドランプは、バルブ内にキセノンガスや水銀、ヨウ化金属などを封入し、電極間の放電によって発光します。


発光の原理としては、家庭用の蛍光灯やその他のガスを使用したネオン管と同じものであり、メタルハライドランプの一種でもあります。こういう理由から、従来型のランプは白熱電球に近く、ディスチャージランプは蛍光灯に近い特徴があります。


ディスチャージランプは、瞬間的に点灯させるために、点灯の際にキセノンによる放電と発熱を利用しています。点灯した直後は青白い光を発し、時間が経つと共に白色の光に変わっていきます。メタルハライドランプで通常使用されているヨウ化金属だけでは、点灯開始時から安定するまでの光の色が、道路運送車両法で定められている白色の範囲を外れてしまうため、成分が組み直されています。